[ SERIE A 21/22 ]
守備時と攻撃時の可変システム
ボローニャ守備時 5 – 3 – 2
両ワイドを下げた5バック。状況によって、ドミンゲス(8)が深さを取る。
ボローニャ攻撃時① 2 – 1 – 3 – 3 – 1
メデル(17)とテアテ(6)が最終ラインに残り、スマオロ(5)とヒッキー(3)がドミンゲス(8)を追い越しスヴァンベリ(32)とラインを形成。デ•シルヴェストリ(29)は2シャドーのラインまで上がる。
ボローニャ攻撃時② 3 – 1 – 3 – 2 – 1
スマオロ(5)とデ•シルヴェストリ(29)が1列ずつ下がって2シャドーの3-6-1に変化する。
ミラン守備時① 5 – 3 – 2
ボローニャのビルドアップには、クルニッチ(33)が上がってカスティジェーホ(7)が下がる、変則の5-3-2で対応する。
ミラン守備時② 5 – 2 – 2 – 1
自陣ではクルニッチ(33)が中盤に戻る。カスティジェーホ(7)は下がって右サイドのスペースを埋める。ボールが右サイドに展開されてから、クルニッチ(33)・ベナセル(4)・カスティジェーホ(7)がバランスをとりながらボールとの距離を詰める。
ミラン攻撃時① 2 – 4 – 1 – 3
2バックのビルドアップ。両サイドバックがWボランチとラインを形成。最終ラインに降りていたカスティジェーホ(7)が前線に上がる。
ミラン攻撃時② 2 – 2 – 1 – 5
2-4-1-3から両サイドバックを前線に押し上げた攻撃的な布陣。
システムのマッチアップ
2 – 4 – 1 – 3 対 4 – 3 – 2
20分、スマオロ(赤5)退場によりボローニャは10人になる。5バックから4バックになって間隔が開いたディフェンスラインにミランが仕掛ける。
30分、ミランの攻撃。イブラヒモビッチ(白11)が右に流れてテアテ(赤6)をつり出す。空いたスペース(黄○)をカラブリア(白2)がパス&ゴーで狙う。
37分、ミランの攻撃。クルニッチ(白33)とレオン(白17)が右サイドに移動して2-4-4に変化。クルニッチ(白33)が上がった事でドミンゲス(赤8)が最終ラインに吸収されている。前線の4枚が右サイドに寄せる事で、左サイドに寄せているミランの2列目の前方にスペース(黄○)を作っている。
2 – 4 – 4 対 5 – 3 – 0
10人になりながらも後半2点を返したボローニャだが、58分、ソリアーノ(赤21)が退場処分で9人に。63分に3人を入れ替え、5-3-0で守りを固める。引いて守るボローニャに対し、ミランはポケットの奥を使ってゴールを奪う。
ポケット(黄1)は、手前(黄2)と奥(黄3)に分けて考える事ができる。ディフェンスラインがペナルティエリアの前に敷かれている場合は、ラインの裏にあたる手前(黄2)が有効になる。奥(黄3)までボールが入れば、ディフェンスはボールとマークを同一視野に入れる事が非常に困難になる。加えてディフェンスのブロックが下がり、ペナルティエリア内にスペースが生まれる。
63分の選手交代で、ボローニャは5-3-0へシステムを変更する。
83分、ミランの攻撃。バロ•トゥーレ(白5)がパス&ゴーでポケットの奥(黄⬜︎)に侵入する。
ボールがバカヨコ(白41)に渡る。ディフェンスの8枚は、ゴールエリア前のペナルティエリア(緑線の間)に入っている。バロ•トゥーレ(白5)が戻って空けたポケットの奥にバカヨコ(白41)がドリブルで持ち込む。
ポケットの奥(黄⬜︎)にボールが入る事で、ブロックが下がっている。さらに、ブロックの縦の幅も狭まっているので、ペナルティエリア内にスペース(橙○)ができている。バカヨコ(白41)は中にボールを入れる。
センタリングはスヴァンベリ(赤32)に弾かれる。
弾かれたボールがペナルティエリアの外のベナセル(白4)の前に飛ぶ。ダイクス(赤35)の寄せが間に合わない。
コントロールされたベナセル(白4)のボレーがゴール左隅に決まる。
第9節を終えて
11対11の場合でも前線を前に残した5-3の8枚ブロックで守るチームは多いので、第9節の攻め方を今後の試合でも活かしたい。
画像引用 : DAZN