守備時と攻撃時のフォーメーション
ベネヴェント守備時① 4 – 3 – 2 – 1
4バック・3ボランチ・2シャドー・1トップ。ミランのサイド攻撃には後ろ7枚のスライドで対応する。
ベネヴェント守備時② 4 – 4 – 2
ミランのビルドアップに対し、インシーニェ(19)が中盤の右サイドに下がった4-4-2のマンツーマンで対応する。
ベネヴェント攻撃時① 2 – 4 – 1 – 2 – 1
ベネヴェントのビルドアップ。ボランチの3枚がトライアングルに。シアタレッラ(33)とヘテマイ(56)が両サイドバックと共に2列目を形成する。
ベネヴェント攻撃時② 2 – 1 – 4 – 3
ボランチが逆三角形になり、前の2枚と両サイドバックが3トップの後方にラインを形成。状況によりヘテマイ(56)がポジションを下げ、Wボランチに変化する。
ミラン守備時① 4 – 1 – 3 – 2
ハーフスペースに開くベネヴェントの両センターバックをレオン(17)とディアス(21)が抑える。チャルハノール(10)が中央のパスコースを消し、サイドをトナーリ(8)とレビッチ(12)が見る。スペースをケシエ(79)がカバー。
ミラン守備時② 4 – 2 – 3 – 1
4バック+Wボランチの6枚ブロックでサイドに追い込む。サイドに追い込んでからは、ボールサイドのサイドバックとボランチがボール保持者に対してチャレンジ&カバー。中央は3-1の4枚ブロックで対応する。
ミラン攻撃時① 2 – 4 – 3 – 1
両サイドバックが1列上がった2-4-3-1からビルドアップ。
ミラン攻撃時② 3 – 1 – 4 – 2
ケシエ(79)が下がって3バックになり、両サイドバックを高い位置に押し上げる。前線では左サイドのレビッチ(12)が上がり、2トップに移行する。
ミラン1人退場時 4 – 4 – 1
トナーリ(8)退場により、ディアス(21)アウト・クルニッチ(33)イン。レオン(17)が中盤の右サイドに移った、レビッチ(12)1トップの4-4-1。ボールが右サイドに動けばクルニッチ(33)が、左サイドに動けばケシエ(79)が前に出る4-3-2に変化する。
マークの受け渡し
守備陣形を維持する為に必要なマークの受け渡し。受け渡しが上手くいかず、3-1ブロックが機能しなかった場面を検証する。
59分、ベネヴェントの攻撃。ミランは3-1ブロック(黄□)を敷いている。ラパドゥーラ(橙9)とモンチーニ(橙21)が外に流れ、ロマニョーリ(白13)とケアー(白24)の間にスペースを作る。そのスペースをカプラーリ(橙17)が狙う。
チャルハノール(白10)がボールに寄せきれず、オフサイドを取りに行けない状況。ケアー(白24)がモンチーニ(橙21)に引っ張られ、ラパドゥーラ(橙9)に釣り出されたロマニョーリ(白13)との間に黄○のスペースが出来ている。ここではカラブリア(白2)主導でモンチーニ(橙21)とカプラーリ(橙17)のマークをスイッチし、黄○のスペースをケアー(白24)が埋めるディフェンスラインの連携が求められる。
スペースに侵入したカプラーリ(橙17)を遅れて戻ったクルニッチ(白33)が後ろから引っかけPKを献上する。
マイナス
空いているスペースへの入り方が非常に優れているケシエ。ベネヴェントのマイナスにできたスペースを使い、決定機を創出した。
サイドを突破されたディフェンスは、まずニアへのセンタリングのコースを切り、次に中央に絞りながらファーサイドをケアする。その為、マイナスが空く傾向がある。
82分、ミランの攻撃。コンティ(白14)からカスティジェーホ(白7)へ。ケシエ(白79)が裏へ走り出している。
コンティ(白14)のパス&ゴーにカスティジェーホ(白7)が合わせる。
コンティ(白14)がドリブルでボールを運ぶ。
コンティ(白14)のスルーパス。
レオン(白17)が抜け出す。チャルハノール(白10)とケシエ(白79)がゴール前へ。
ニアはグリク(橙15)、ファーにはトゥーイア(橙13)が入っている。空いているマイナスにケシエ(白79)が侵入。
ケシエ(白79)がフリーでシュート。
シュートはポストに弾かれタッチを割る。
第15節を終えて
1人少ない状況でも勝負強さを見せたミラン。前に出て来たベネヴェントをカウンターで仕留めた2点目は理想的な得点だった。課題はセンターバックが釣り出された状況への対応。硬い3-1ブロックによる守備が好調の要因なので、3-1ブロックの維持、また、3-1ブロックが崩れた際のカバーを煮詰めたい。
選手配置 : footballtactics.net
画像引用 : SERIE A / DAZN