守備時と攻撃時のフォーメーション
ヴェローナ守備時① 5 – 2 – 3
攻撃時は3-4-3。ボールを奪われると、両サイドハーフが下がって5バックを形成する。
ヴェローナ守備時② 3 – 1 – 4 – 2
高い位置から当たる場合は、ザカーニ(20)とディマルコ(3)がポジションを上げ、ダビドビッチ(27)が下がる。2トップはハーフスペースに開き、相手センターバックをケア。センターハーフの2枚が絞ってセントラルのレーンを塞ぐ。サイドハーフは1列下がってスペースを埋めている。
ヴェローナ守備時③ 4 – 1 – 4 – 1
3-1-4-2を突破されると、ザカーニ(20)とディマルコ(3)が下がって4-1-4-1に変化する。
ヴェローナ攻撃時 3 – 4 – 3
攻撃時は3-4-3。突破力に優れたザカーニ(20)をディマルコ(3)がサポートする左サイドの崩しは秀逸。
ミラン攻撃時① 2 – 1 – 3 – 1 – 3
ボールを奪ってからは、両サイドバックと両サイドハーフがポジションを上げ2-1-3-1-3へ移行。べナセル(4)がアンカーに入り、ケシエ(79)は攻撃参加。自由に動き回るチャルハノール(10)が空けたスペースにイブラヒモビッチ(11)が降りてくる中のパターンと、サイドチェンジでピッチを大きく使う外のパターンを組み合わせる。
ミラン攻撃時② 2 – 3 – 1 – 3 – 1
ビルドアップ時は、アンカーと両サイドバックで最終ラインからボールを引き出す。
ミラン守備時 4 – 2 – 3 – 1
4バック+Wボランチの6枚ブロックでサイドに追い込む。サイドに追い込んでからは、ボールサイドのサイドバックとボランチがボール保持者に対してチャレンジ&カバー。中央は3-1の4枚ブロックで対応する。
ケシエの攻撃参加
2戦連続となるケシエの後方からの飛び出しによるゴールで1点差に迫る。記録はオウンゴールだが、今期初のビハインドを2点差に広げられた直後だけに貴重な追撃弾となった。
26分、ミランの攻撃。右サイドでボールを持つカラブリア(赤2)がカットイン。
カラブリア(赤2)はチェッケリーニ(白17)に潰されるが、ボールがチャルハノール(赤10)へこぼれる。
こぼれたボールにプレイヤーが集まるが、チャルハノール(赤10)はサイドを上がってきたサーレマーカース(赤56)へパス。ケシエ(赤79)はスピードを落とさず、バラック(白7)の前を駆け抜ける。
目の前を通過されたバラック(白7)がケシエ(赤79)を追いかける。バラック以外は誰もケシエを見ていない。ケシエはトップスピードで赤丸のスペースへ。
サーレマーカース(赤56)がケシエ(赤79)にフリーでクロスを入れる。ケシエを追いかけるバラック(白7)は間に合っていない。
ケシエ(赤79)が爪先で触ってコースを変えたボールがマニアーニ(白23)にあたり、そのままゴールに吸い込まれた。
第7節を終えて
今期初のビハインドの展開も、アディッショナルタイムに追いつき引き分けに持ち込む勝負強さをみせた。再三にわたり決定機を逃しながらも集中力を切らさない戦いぶりは、勝者のメンタリティーを感じさせる。セットプレーからの失点の対策が課題。
半沢直樹もビックリ!?
ミラン買収の複雑すぎるスキーム
footballista 2020年11月号
選手配置 : footballtactics.net
画像引用 : DAZN