第32節 ミラン vs サッスオーロ ( 1 – 2 )

守備時と攻撃時のフォーメーション

サッスオーロ守備時① 4 – 4 – 2

ミランのビルドアップにはフラットな4-4-2で対応。ここから左サイドに展開された場合はボガ(7)が、右サイドに展開された場合はベラルディ(25)が1列上がって4-3-3に移行する。

サッスオーロ 4-4-2
サッスオーロ 4-3-3
サッスオーロ 4-3-3

サッスオーロ守備時② 4 – 2 – 3 – 1

自陣に入ってからはジュリチッチ(10)とWボランチが1列下がって4-2-3-1へ移行。深い位置でのサイド守備ではボールサイドのボランチとハーフが1列下がり、5バックに変化する。

サッスオーロ 4-2-3-1
サッスオーロ 5-2-2-1

サッスオーロ攻撃時 2 – 4 – 1 – 3

2列目にサイドバックとWボランチがフラットに並び、前線に3枚を置いた2-4-1-3。

サッスオーロ 2-4-1-3
サッスオーロ 2-4-1-3

ミラン守備時① 4 – 4 – 2

サッスオーロの2-4-1-3に4-4-2で対応。前2列が対面に付く。

ミラン 4-4-2

ミラン守備時② 4 – 2 – 2 – 2

2トップを前に残し、バイタルエリアに3-1ブロックを敷く。サッスオーロのサイド攻撃には、サイドバックをボールサイドのボランチがサポートする。

ミラン 4-2-2-2

ミラン攻撃時① 2 – 4 – 2 – 2

2列目にサイドバックとWボランチがフラットに並び、前線は2トップ。チャルハノール(10)とサレマーカーズ(56)が頻繁にポジションを変えながら攻撃を組み立てる。

ミラン 2-4-2-2

ミラン攻撃時② 3 – 1 – 4 – 2

ボランチが縦に並び、1枚が最終ラインに落ちる事でサイドバックをハーフの位置まで押し上げる。

ミラン 3-1-4-2

球際の強さ

随所にドリブルを使ってボールを運ぶサッスオーロ。ミランのチャージにあたり負けない球際の強さをみせ、簡単にボールを失わない。こぼれ球への反応も秀逸で、攻撃が途切れない。

75分、ドンナルンマ(枠外)のキックをサッスオーロが回収し、コンシーリ(白47)まで下げる。

コンシーリ(白47)からトラオレ(枠外)へ。

トラオレ(白23)がドリブルで上がる。ケシエ(赤79)が追う。

ケシエ(赤79)がトラオレ(白23)に追いつきチャージ。ボールがダロート(赤5)に当たり、跳ね返りが前にこぼれる。

こぼれたボールをラスパドーリ(白18)が拾う。ベラルディ(白25)へ。

ベラルディ(白25)の裏を回るトリアン(白22)にダロート(赤5)が付く。ラスパドーリ(白18)が縦に抜け、ケシエ(赤79)とトモリ(赤23)のポジションを下げる。ベラルディ(白25)は中へ。

ベラルディ(白25)はクロスを入れる。

カラブリア(赤2)がクリア。

キリアコプロス(白77)がセカンドボールを拾う。

サレマーカーズ(赤56)がボールを取りに行く。

切り返し。

キリアコプロス(白77)からロペス(枠外)へ。

レオン(赤17)がボールを取りに行く。

切り返し。

ロペス(白8)がドリブルでボールを下げる。ケシエ(赤79)とメイテ(赤18)がポジションを上げる。

ロペス(白8)からトラオレ(白23)へ。ケシエ(赤79)とメイテ(赤18)がポジションを上げた為、バイタルエリアにスペース(黄○)ができている。

トラオレ(白23)からロペス(白8)へ。

ロペス(白8)からフェラーリ(白31)へ。

フェラーリ(白31)からキリアコプロス(白77)へ。ミランは4-4-1-1になっている。

上がるボガ(白7)にメイテ(赤18)がついて行く。ボールはキリアコプロス(白77)からフェラーリ(白31)へ。

フェラーリ(白31)からロペス(白8)へ。レオン(赤17)がボールに向かう。ボガ(白7)が空けたスペースにロカテッリ(白73)が入る。

ロペス(白8)からロカテッリ(白73)へ。遅れたカラブリア(赤2)はロカテッリ(白7)をフリーにしてしまう。

ロカテッリ(白73)からトラオレ(白23)へ。

前に出るトラオレ(白23)にケシエ(赤79)があたる。メイテ(赤18)とロカテッリ(白73)がボールに寄る。

トラオレ(白23)がケシエ(赤79)に潰されるが、こぼれたボールをロカテッリ(白73)が拾う。

背後から迫るメイテ(赤18)をブロックするロカテッリ(白73)。

ロカテッリ(白73)をメイテ(赤18)とケシエ(赤18)が挟む。

ロカテッリ(白73)が反転し抜け出そうとする所をケシエ(赤79)が突っつく。

こぼれたボールをラスパドーリ(白18)が拾う。

ラスパドーリ(白18)からトリアン(白22)へ。トリアン(白22)とダロート(赤5)が1対1(黄○)。

ラスパドーリ(白18)はケシエ(赤79)の背後を回ってゴール前へ。

ダロート(赤5)に突っかけるトリアン(白22)。ラスパドーリ(白18)はゴール前のスペース(黄○)に侵入する。

ゴール前のスペース(黄○)をトモリ(赤23)が埋める。ケシエ(赤79)はボールへ。

トリアン(白22)がダロート(赤5)に仕掛ける。

トリアン(白22)は左に変化。ミラン守備陣はトリアン(白22)のシュートコースを切りに行く。

トリアン(白22)が中に入れる。

ケシエ(赤79)の股を抜く。

ラスパドーリ(白18)がスライディングで合わせる。トリアン(白22)のシュートコースを切りに行っていたケア(赤24)はラスパドーリ(白18)のシュートコースに入れない。

サッスオーロが同点に追いつく。

リスタート

前後半の開始直後・終了間際と共に得点が動きやすいリスタート。後半も終盤を迎えた苦しい時間帯で、サッスオーロが試合巧者ぶりを発揮する。

82分、サッスオーロのフリーキック。ここでサッスオーロは選手交代。ボガ(白7)に代わってハラスリン(白27)が入る。

カメラがピッチに戻ると既にボールはミランのWボランチのラインを通過している。トラオレ(白23)からの縦パスをケア(赤24)が触ってコースが変わるが、こぼれ球をラスパドーリ(白18)が拾う。

ラスパドーリ(白18)からベラルディ(白25)へ。

ベラルディ(白25)はドリブルでタメをつくる。

ミランはバイタルエリアに3-1ブロックを敷く(黄⬜︎)。インナーラップで縦に抜けるトリアン(白22)をクルニッチ(赤33)がマーク。トリアン(白22)がベラルディ(白25)の前を通過したタイミングでケシエ(赤79)がダロート(赤5)のサポートに動くが、メイテ(赤18)の戻りが遅れ、3-1ブロックが崩れる。ここでベラルディ(白25)が仕掛ける。

縦にフェイント。

ケシエ(赤79)が寄る。

ガラ空きのバイタルエリアにラスパドーリ(黄⬜︎)が。

ベラルディ(白25)はダロート(赤5)とケシエ(赤79)の門を通してラスパドーリ(白18)へ。

トモリ(赤23)とメイテ(赤18)が寄せるが間に合わない。

ラスパドーリ(白18)はワンタッチでトモリ(赤23)の裏を取る。

ツータッチ目でシュート。

トラオレ(白23)が詰めている。ボールはポストへ。

跳ね返ったボールはサイドネットに吸い込まれた。

第32節を終えて

デ・ゼルビの采配が光った。交代出場の選手がチームを活性化させる選手層の暑さもさることながら、戦術理解の成熟度の高さを見せた。逆転負けを喫したミランだが、今シーズン、1-0の勝利が無い。勝点3を獲得する為に、2点目を取りに行く仕掛けが必要だ。

選手配置 : footballtactics.net
画像引用 : DAZN