第8節 ナポリ vs ミラン ( 1 – 3 )

守備時と攻撃時のフォーメーション

ナポリ攻撃時① 2 – 3 – 5

5レーンに前線を1枚ずつ並べた2-3-5。この形からセンターバックのクリバリ(26)が攻撃参加する1-4-5に移行する。

ナポリ 2-3-5
ナポリ 1-4-5

ナポリ攻撃時② 2 – 4 – 4

2-3-5の後ろの2-3でボールを前に運べない時は、ルーイ(6)が下がって2-4-4へ移行。状況によってボランチのルイス(8)が下がってビルドアップする3-3-4に変化する。

ナポリ 2-4-4
ナポリ 3-3-4

ナポリ守備時① 4 4 – 2

ボールを奪われると両サイドが下がって4-4-2に移行する。ボール奪取後は左サイドのインシーネ(24)とルーイ(6)が前線へ、左サイドのロサーノ(11)とディ・ロレンツォ(22)が1列ずつ上がって5-3-2へ。状況によって、ルーイ(6)が中盤に残る2-4-4に変化。

ナポリ 4-4-2

ナポリ守備時② 4 – 2 – 3 – 1

メルテンス(14)が単独で高い位置からチェイシングする場合は4-2-3-1へ移行し、サイドで囲い込む。

ナポリ 4-2-3-1

ミラン攻撃時① 2 – 1 – 4 – 3

べナセル(4)がアンカーの位置に降り、チャルハノール(10)がスライドした2-1-4-3で、センターバックからボールを引き出し展開する。

ミラン 2-1-4-3

ミラン攻撃時② 2 – 2 – 3 – 3

両サイドバックを中盤に押し上げた2-2-3-3。4-4-2で守るナポリは最終ラインと2列目で1人ずつ余るので、陣形が崩れスペースが生まれる。

ミラン 2-2-3-3

ミラン守備時① 4 – 1 – 3 – 2

5レーンのハーフスペースに開くナポリの両センターバックをイブラヒモビッチ(11)とチャルハノール(10)が抑える。5レーンのセントラルのパスコースをべナセル(4)が消す。ナポリの両サイドバックはレビッチ(12)とサーレマーカース(56)が見て、スペースをケシエ(79)がカバーする。

ミラン 4-1-3-2

ミラン守備時 4 – 2 – 3 – 1

4バック+Wボランチの6枚ブロックでサイドに追い込む。サイドに追い込んでからは、ボールサイドのサイドバックとボランチがボール保持者に対してチャレンジ&カバー。中央は3-1の4枚ブロックで対応する。

ミラン 4-2-3-1

ナポリのビルドアップ

5レーンを意識したビルドアップをみせるナポリ。ハーフスペースに降りてくる前線の選手に楔が入る所から攻撃のスイッチが入る。

28分、ナポリの攻撃。両センターバックがハーフスペースに入り、両サイドバックは1列上がってウイングレーンにポジションを取る2-4-4を形成。

ミランのレビッチ(赤12)とケシエ(赤79)の門を通してマノラス(白44)からポリターノ(白21)へ。ディ・ロレンツォ(白22)がポリターノ(白21)を追い越していく。

前で張っていたロサーノ(白11)がエルナンデス(赤19)とロマニョーリ(赤13)の間を抜け、ディ・ロレンツォ(白22)が走りこむスペースを空ける。

ディ・ロレンツォ(白22)からディフェンスラインの裏にパスが出る。

ロサーノ(白11)が抜け出す。

ミランの先制点

19分、ミランの攻撃。ナポリの2トップの間に入ったべナセル(赤4)にロマニョーリ(赤13)からパスが出る。パスを受けたべナセル(赤4)はチェックに来るポリターノ(白21)をかわし、ドリブルで突っかける。

ロサーノ(白11)とルイス(白8)がべナセル(赤4)に詰める。

べナセル(赤4)はロサーノ(白11)とルイス(白8)の門を通してレビッチ(赤12)にぶつける。

レビッチ(赤12)がエルナンデス(赤19)へ落とす。

べナセル(赤4)に詰めたロサーノ(白11)が戻れず、エルナンデス(赤19)がフリーに。ディ・ロレンツォ(白22)もレビッチ(赤12)のマークでボールに当たれず、ルイス(白8)がボールに向かう。イブラヒモビッチ(赤11)が大外のサイドバックのポジションを確認しながらファーサイドのセンターバックの死角に移動する。

ずるずる下がるマノラス(白44)と、絞って退いたクリバリ(白26)の間にスペースができている。ルイス(白8)がボールに向かうが間に合わない。エルナンデス(赤19)はノープレッシャーでクロスを上げる。

ニアに上がったクロスに合わせるクリバリ(白26)とイブラヒモビッチ(赤11)。ここからボールは急激に巻いて右方向へ。

下がりながらニアに向かっていたクリバリ(白26)は巻いたボールに対応できず急ブレーキ。イブラヒモビッチ(赤11)はスタンディング状態ののクリバリ(白26)の前で、走り込みながら向かってくるボールに合わせる。

ピンポイントで合わせたボールはワンバウンドでサイドネットに吸い込まれた。

8節を終えて

3位に順位を上げたナポリとのアウェー戦は、イブラヒモビッチの圧巻の2ゴールでナポリに快勝。首位をがっちりキープした。相手が10人になってからではあるが、ハウゲにゴールが生まれ、攻撃陣の厚みが増している。ボランチを含めた守備陣のバックアップを急ぎたい。

半沢直樹もビックリ!?
ミラン買収の複雑すぎるスキーム
footballista 2020年11月号

選手配置 : footballtactics.net
画像引用 : DAZN