守備時と攻撃時のフォーメーション
ウディネーゼ攻撃時 3 – 3 – 1 – 3
センターハーフのアルスラン(22)が下がり、空いたスペースに右サイドハーフのデ・パウル(10)と右サイドバックのラーセン(19)がスライドし3-3-1-3を形成する。
ウディネーゼ守備時① 4 – 5 – 1
両ウイング(9・23)が中盤に下がり、4-3-3から4-5-1に変化。この形から、アルスラン(22)が下がる4-1-4-1、両ウイングが最終ラインまで下がった6-3-1に変化する。
ウディネーゼ守備時② 3 – 3 – 3 – 1
4-5-1から左ウイングのデウロフェウ(9)とセンターハーフのアルスラン(22)が下がり、右サイドバックのラーセン(19)が上がって2列目を形成し3-3-3-1に移行する。
ウディネーゼ守備時③ 5 – 3 – 2
6-3-1から最終ラインと2列目のサイドが1列上がり、サイドに流れたボールをチェックする。オカカ(7)は中央の位置をキープ。
ミラン守備時① 4 – 2 – 3 – 1
4バック+Wボランチの6枚ブロックでサイドに追い込む。サイドに追い込んでからは、ボールサイドのサイドバックとボランチがボール保持者に対してチャレンジ&カバー。中央は3-1の4枚ブロックで対応する。
ミラン守備時② 4 – 1 – 3 – 2
チャルハノール(10)とべナセル(4)がポジションを上げ2トップに移行。前の5枚のマンツーマンでパスコースを消し、キーパーにボールを蹴らせる。
ミラン攻撃時① 2 – 4 – 1 – 3
ボールを奪ってからは、両サイドバックと両サイドハーフがポジションを上げ2-4-1-3へ移行。自由に動き回るチャルハノールが空けたスペースにイブラヒモビッチが降りてくる中のパターンと、サイドチェンジでピッチを大きく使う外のパターンを組み合わせる。
ミラン攻撃時② 2 – 2 – 3 – 3
ウイングが中に絞りサイドバックを押し上げた2-2-3-3。前半はレオン(17)が中央に入り、イブラヒモビッチ(11)と2トップの位置関係に。後半はチャルハノール(10)がトップ下にポジションを取っている。
オフサイドラインを下げさせスペースを作るミラン
相手陣地でサイドチェンジを繰り返し、ウディネーゼを左右に揺さぶるミラン。横の動きから一転、べナセルからオフサイドラインの裏にロビングが入る。
17分、ミランの攻撃。ミランのサイドチェンジに対し、6バックで引いて守るウディネーゼ。左右に揺さぶられる時間が長くなり、ボールにプレッシャーがかからなくなる。ボールを持つべナセル(緑4)にプレッシャーが無い。この時、イブラヒモビッチ(緑11)はオフサイドの位置にいる。
一旦オフサイドラインまで戻ってから裏に抜け出すイブラヒモビッチ(緑11)。ボールを持っているべナセル(緑4)にはプレッシャーがかかっていない。べナセルはイブラヒモビッチの動きに合わせてボールを出す事ができるので、オフサイドにならない。
高いボールを高い位置で収めるイブラヒモビッチ(緑11)。この後、柔らかいタッチで反転しスクリーン。
べナセルとイブラヒモビッチの高い技術により、ウディネーゼのオフサイドラインが15m下がる。ここでレオン(緑17)がマークのドゥ・マイオ(白87)を引き連れながら中央を抜けていく。
ペナルティーエリア内に赤◯のスペースができる。
赤◯のスペースに走り込むケシエ(緑79)にイブラヒモビッチ(緑11)からグラウンダーのパスが出る。
ゆったりとした流れからケシエ(緑79)が豪快にネットを揺らし、ミランが鮮やかに先制。
第6節を終えて
イブラヒモビッチらしいアクロバティックなゴールで勝ち点3をもぎ取り、チームのムードも高まった。右サイドからの攻撃で点を取れたのも大きい。左サイドの対策を取られる前に、攻撃のバリエーションを増やしたい。
半沢直樹もビックリ!?
ミラン買収の複雑すぎるスキーム
footballista 2020年11月号
選手配置 : footballtactics.net
画像引用 : DAZN