第36節 トリノ vs ミラン ( 0 – 7 )

守備時と攻撃時のフォーメーション

トリノ守備時 5 – 3 – 2

両ワイド(13・17)が最終ラインに下がった5バックで引いて守る。

トリノ 5-3-2

トリノ攻撃時 3 – 1 – 4 – 1 – 1

攻撃時はマンドラゴーラ(38)が深さを取り両ワイド(13・17)がポジションを上げて中盤を形成。2トップ(11・26)は縦に並ぶ。

トリノ 3-1-4-1-1
トリノ 3-1-4-1-1

ミラン守備時① 4 – 2 – 3 – 1

中盤に左からチャルハノール(10)・ディアス(21)・カスティジェホ(7)と並べた4-2-3-1。前の5枚が中央に絞っていて、カリアリのボールが外を通る。

ミラン 4-2-3-1

ミラン守備時② 4 – 3 – 2 – 1

自陣に戻ってからは4-3-2-1に変化。バイタルエリアに3-1のブロックを組み、ボールサイドのハーフがボランチのラインまで下がる。

ミラン 4-3-2-1
ミラン 4-3-2-1

ミラン攻撃時① 2 – 3 – 2 – 3

ビルドアップはカラブリア(2)とWボランチ(4・79)が2列目に並び、サレマーカーズ(56)とエルナンデス(19)がウイングに上がったWW型。Wボランチ(4・79)とチャルハノール(10)がポジションを動かしながらボールを運ぶ。

ミラン 2-3-2-3
ミラン 2-3-2-3

ミラン攻撃時② 3 – 2 – 4 – 1

センターバック(23・24)とカラブリア(2)の3バックにレビッチ(12)の1トップ。トップ下に4枚が並び、トリノのディフェンスラインを乱す。

ミラン 3-2-4-1
ミラン 3-2-4-1

左サイドからの崩し

ミランの得点パターンの1つ、左サイドからのクロス。サイドの選手がペナルティーエリア周りでフリーになれば、得点の期待が非常に高まる。

19分、ミランのスローイン。レビッチ(白12)がサイドに流れてリャンコ(臙脂4)を釣り出す。ブレーメル(臙脂3)はケシエ(白79)のマークを放し、レビッチ(白12)をつかみに戻る。

ボールを背面から通して前を向くレビッチ(白12)。リャンコ(臙脂4)はブレーメル(臙脂3)にレビッチ(白12)のマークを受け渡してリトリート。中に入るケシエ(白79)にマンドラゴーラ(臙脂38)が付く。

ブレーメル(臙脂3)と競り合いながら、レビッチ(白12)が縦にドリブル。

ゴールライン付近まで侵入し、1対1で仕掛けるレビッチ(白12)。ここでシンゴ(臙脂17)がブレーメル(臙脂3)のサポートに下がるとエルナンデス(白19)の前にスペース(黄○)ができる。ケシエ(白79)がゴールエリア前にポジションを取る。

レビッチ(白12)からエルナンデス(白19)へ。トリノ守備陣はゴール前をゾーンで固める(黄⬜︎)。

フリーのエルナンデス(白19)がダイレクトで中に入れる。チャルハノール(白10)がリネッティ(臙脂77)の背後からニアに走り込む。

ゾーンで守るトリノ守備陣は、エルナンデス(白19)の精度の高いクロスの前に動けない。チャルハノール(白10)に続いてケシエ(白79)がジャンプ。

ケシエ(白79)のヘッド。

シリグ(黒39)が弾く。

詰めたカスティジェホ(白7)が叩く。

高く弾んだボールはポストに弾かれる。

ラインを割り、トリノのゴールキックに。

中央突破

右サイドからバイタルエリアに侵入していくプレイを得意とするカラブリアが、バイタルエリアの攻防で存在感をみせる。

35分、ミランの攻撃。ケア(白24)からトモリ(白23)へ。

トモリ(白23)が縦にフィード。

ケシエ(白79)がチャルハノール(白10)に落とす。

チャルハノール(白10)からベナセル(白4)へ。

ベナセル(白4)がドリブルでボールを運ぶ間に、レビッチ(白12)とディアス(21)が最終ラインと2列目の間に入る。外をカラブリア(白2)が上がる。

ベナセル(白4)が、バゼッリ(臙脂8)とマンドラゴーラ(臙脂38)の門を通して、2ライン間のレビッチ(白12)に楔をぶつける。

リャンコ(臙脂4)が寄せる。カラブリア(白2)はマンドラゴーラ(臙脂38)の背後からダイアゴナルランで2列目を突破。

レビッチ(白12)が球際で粘り、ボールが前にこぼれる。カラブリア(白2)はダイアゴナルランでロドリゲス(臙脂13)とボンジョルノ(臙脂99)の間を抜ける。

レビッチ(白12)からカラブリア(白2)へ。

ボンジョルノ(臙脂99)の股を抜ける。

カラブリア(白2)が抜け出す。

シュート。

ボールはゴールに吸い込まれるが、オフサイドの判定。

ゴールにはならなかったが、ディフェンスの意識が中央に集まる。サイド攻撃の布石になった。

36節を終えて

今節を含めた残り3節中、2勝すれば20/21シーズンの4位以内が確定し、来季のチャンピオンズリーグの出場権を獲得するミラン。残留争い中のトリノを圧倒し、CL出場マジックを「勝ち点3」とした。次節で対戦するカリアリは下位ではあるが、前節、残留を争うベネヴェントとの直接対決に勝利。今節はフィオレンティーナに引き分け、残留マジックが「勝ち点1」になっている。歴戦の名手が揃うチームだけに、次節は侮れない一戦になった。カリアリの引き分け狙いの可能性を考慮したピオリの采配に注目が集まる。

選手配置 : footballtactics.net
画像引用 : DAZN