守備時と攻撃時のフォーメーション
アタランタ守備時① 3 – 2 – 3 – 2
ミランのビルドアップに対し、2トップがミランの両センターバックにあたり、右サイドへ誘導。ベッシーナ(32)、デ・ローン(15)、ハテブール(33)の3人でボールにプレッシャーをかける。サイドチェンジにはフロイラー(11)とゴセンス(8)が対応。ジムシティ(19)が1列上がってサポートし、ハテブール(33)が最終ラインまで戻りカバーする。
アタランタ守備時② 5 – 3 – 2
押し込まれてからは、ゴセンス(8)とハデブール(33)が最終ラインまで下がった5バックへ移行。中盤はフロイラー(11)が深さを取る。
アタランタ攻撃時① 2 – 3 – 2 – 3
ビルドアップ時はサイドに寄せたコンパクトな2-3-2-3。アンカーとトップ下の位置にポジショニングする為、MM型になっている。
アタランタ攻撃時② 1 – 4 – 1 – 4
押し込んでからは、両ワイドが前線に上がり、ロメロ(17)が最後尾に残った1-4-1-4へ移行する。
ミラン守備時① 4 – 2 – 2 – 2
アタランタのビルドアップには前の4枚が2-2で並びボールにあたる。Wボランチは中盤のスペースを埋めながら3列目の受け手を抑える。
ミラン守備時② 5 – 1 – 3 – 1
押し込まれてからは、中央の3-1ブロックとサイドのディフェンスの間のスペースを予め埋める5バックで対応する。
ミラン攻撃時① 2 – 3 – 1 – 1 – 3
上背があるメイテ(18)をトップ下に起用し、イブラヒモビッチ(11)とメイテ(18)にハイボールを供給する意図が見える。前4枚と後5枚の間をケシエ(79)が繋ぐ。
ミラン攻撃時② 2 – 4 – 1 – 3
前線へのフィードをアタランタに狙われたミランはケシエ(79)が下がってボールを前に繋ごうとするが、前4枚と後6枚が分裂してしまう。
アタランタのマンツーマン①
上背があるメイテをトップ下に起用し、イブラヒモビッチとメイテにハイボールを入れる事でアタランタのディフェンスを崩そうとするミランだが、単調なフィードはアタランタの格好の餌食となってしまう。
4分、ミランはドンナルンマ(赤99)までボールを下げ、キーパーからビルドアップ。アタランタはサパタ(白91)がケアー(赤24)とカラブリア(赤2)のパスコースを切る。イリチッチ(白72)がカルル(赤20)を、ペッシーナ(白32)がトナーリ(赤8)をマーク。エルナンデス(赤19)のマークを空け、エルナンデス(赤19)へのパスを誘導している。ミランはケシエ(赤79)がボールを引き出しに下がる。
ドンナルンマ(赤99)からケシエ(赤79)へ。デ・ローン(白15)がケシエ(赤79)のマークに向かう。
ケシエ(赤79)からケアー(赤24)へ。
サパタ(白91)が中央へのパスコースを切りながらケアー(赤24)に寄せる。カラブリア(赤2)にはフロイラー(白11)、トナーリ(赤8)にはペッシーナ(白32)が付いている。ケアー(赤24)はパスコースを探しながらドリブルでボールを動かす。
サパタ(白91)に寄せられたケアー(赤24)は、メイテ(枠外)が空けたスペースに下りてきたイブラヒモビッチ(赤11)へフィード。
イブラヒモビッチ(赤11)をマークしていたロメロ(白17)がケアー(赤24)からのフィードをカット。サパタ(白91)がきっちりボールにプレッシャーをかけているので、ロメロ(白17)はパスが出るタイミングを把握できる。
イリチッチ(白72)がボールを拾い、高い位置からアタランタの攻撃が始まる。
アタランタのマンツーマン②
アタランタの組織的な守備の前にボールを繋げないミラン。アタランタのプラン通りの展開を打開できずに劣勢の状況が続く。
23分、ミランはエルナンデス(赤19)にボールを回し、左サイドからビルドアップ。エルナンデス(赤19)はドリブルでボールを前に運ぶ。
ハテブール(白33)がエルナンデス(赤19)に寄せる。エルナンデス(赤19)はケシエ(赤79)にパス。
デ・ローン(白15)がケシエ(赤79)に寄せる。
ケシエ(赤79)からカラブリア(赤2)へ。
カラブリア(赤2)はドリブルで前進。フロイラー(白11)がボールに向かい、メイテ(赤18)はジムシティ(白19)がマーク。逆サイドのハテブール(白33)は釣瓶の動きで絞りながら下がる。
カラブリア(赤2)からカスティジェーホ(赤7)へ。アタランタはフロイラー(白11)が上がってハテブール(白33)が下がり、3-2-3-2を維持している。
ゴセンス(白8)がカスティジェーホ(赤7)に寄せる。カスティジェーホ(赤7)は前を向けず下がる。
アタランタはハテブール(白33)が最終ラインまで戻ってゴセンス(白8)が上がり、3-2-3-2を維持している。デ・ローン(白15)は下がって中央のスペースをケア。フロイラー(白11)がボールを囲みに行く。カスティジェーホ(赤7)はバックパス。
カラブリア(赤2)はドリブルで下がる。
カラブリア(赤2)からトナーリ(赤8)へ。メイテ(赤18)が外に流れる。ジムシティ(白19)はマークを続け、3-2-3-2が崩れる。
トナーリ(赤8)はカラブリア(赤2)に下げ外へ流れる。ペッシーナ(白32)はトナーリ(赤8)に付いて行く。空いたスペースにカスティジェーホ(赤7)が入る。カスティジェーホ(赤7)にはゴセンス(白8)が付いている。フロイラー(白11)がボールにプレッシャーかをかける。サパタ(白91)がケアー(赤24)へのパスコースを切りに行っている。
カラブリア(赤2)はメイテ(赤18)にフィード。
メイテ(赤18)をマークしていたジムシティ(白19)がカラブリア(赤2)からのフィードをカット。フロイラー(白11)がきっちりボールにプレッシャーをかけているので、ジムシティ(白19)はボールが出るタイミングを把握できる。
クリアしたボールはキーパーまで到達するが、ミランは選手配置が乱れた状態からのビルドアップを強いられる。
第19節を終えて
高い位置からボールにプレッシャーをかけるアタランタのディフェンスに抑え込まれた。左サイドはハテブールに主導権を握られエルナンデスが沈黙。右サイドのカラブリアにボールが渡ってからの展開を狙われ、プレス耐性の弱さを露呈した。2020-21シーズン以来の前半戦首位折り返しが決まった事は大きな喜びだが、後半戦に向けて不安を残す一戦となった。
選手配置 : footballtactics.net
画像引用 : DAZN