[ SERIE A 21/22 ]
守備時と攻撃時の可変システム
サンプドリア守備時① 4 – 4 – 2
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ミランのビルドアップには4-4-2で対応。トルスビー(6)がクルニッチ(ミラン33)に、エクダル(6)がトナーリ(ミラン8)にマンツーマンで当たる。
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サンプドリア守備時② 5 – 3 – 2
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前線に4枚を並べるミランに対し、ダムスゴーア(38)が下がった5-3-2に移行して対応する。
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サンプドリア攻撃時① 2 – 4 – 3 – 1
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両サイドバックが1列上がってビルドアップ。ガッビアディーニ(23)・カンドレーヴァ(87)・ベレシンスキ(24)を軸に、ミランの左サイドを狙う。
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サンプドリア攻撃時② 3 – 4 – 2 – 1
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アウジェッロ(3)が高い位置を取る3-6-1。シャドーにボールが入ると、ワイドがシャドーを追い越していく。ピッチをワイドに使いながら、ディフェンスラインの裏を狙う。
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ミラン守備時① 4 – 4 – 2
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サンプドリアのビルドアップには4-4-2で対応。トナーリ(8)がエクダル(サンプドリア6)に、クルニッチ(33)がトルスビー(サンプドリア2)にマンツーマンで当たる。ディアス(15)がコリー(サンプドリア15)に寄せきれない場合は4-2-3-1に変化。
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ミラン守備時② 5 – 2 – 2 – 1
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自陣に戻るとサレマーカーズ(56)が1列下がって5バックに移行。左サイドに展開されるとボランチが1枚上がって5-1-3-1に変化する。
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ミラン攻撃時① 2 – 3 – 2 – -3
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サレマーカーズ(56)が中に入り、空いた右ウイングの位置にカラブリア(2)が上がる2-3-2-3のWW型でビルドアップ。8分の得点は、メニャン(16)からカラブリア(2)へのロングボールから生まれた。
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ミラン攻撃時② 3 – 3 – 4
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ボランチの1枚がディフェンスラインに降り、サレマーカーズ(56)が前線に上がって3-3-4に移行。カラブリア(2)が前線に上がる場合はエルナンデス(19)が2列目に、エルナンデス(19)が前線に上がる場合はカラブリア(2)が2列目に下がる。
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ミラン攻撃時③ 3 – 2 – 3 – 2
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後半のビルドアップは2-3-2-3のWW型から3-2-3-2のMM型にシステムを変更。クルニッチ(33)が左サイドに降りると、クルニッチ(33)が空けたボランチのスペースにディアス(10)が降りる。ディアス(10)が空けた中央のスペースに絞ったサレマーカーズ(56)と、ボランチを追い越した両サイドバックが中盤を形成する。
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前半のポイント
サンプドリアのサイドチェンジ
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立ち上がりからサンプドリアはベレシンスキ(青24)とカンドレーヴァ(青87)を1列上げ、変則の2-4-3-1でビルドアップ。ミランの左サイドを狙う。
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吉田(青22)からのパスをカンドレーヴァ(青87)がベレシンスキ(青24)に落とすと、トルスビー(青2)・エクダル(青6)・ガッビアディーニ(青23)がボールサイドに侵入。ミランのディフェンスを動かす。
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カンドレーヴァ(青87)とベレシンスキ(青24)がパス交換でポジションチェンジ。ミランのディフェンスが左サイドに引き出される。
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カンドレーヴァ(白87)からコリー(白15)へ。
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コリー(青15)からアウジェッロ(白3)へ。寄せるサレマーカーズ(赤56)の裏を狙うダムスゴーア(白38)にカラブリア(赤2)が付く。
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アウジェッロ(白3)はパス&ゴーでダムスゴーア(白38)の裏へ。
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ダムスゴーア(白38)からのパスを受けたアウジェッロ(白3)がセンタリングを上げる。ミランの左サイドを起点に守備力の高いミランの右サイドを突破。サンプドリアが攻撃力の高さを見せた。
ミランのビルドアップ
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ミランの2-4-1-3に対し、サンプドリアは4-4-2。センターバックの間に降りるクルニッチ(赤33)にトルスビー(青2)が引っ張られ、2列目にスペースができる。ボールはケア(赤24)からメニャン(黄16)へ。
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前線に上がったエルナンデス(赤19)にベレシンスキ(青24)がスライド。カンドレーヴァ(青87)はレオン(赤17)にマークをスイッチ。がら空きになった2列目の左サイド(黄○)にディアス(赤10)が降りる。
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がら空きの左サイドに降りるディアス(赤10)。最終ラインをコントロールしている吉田(白22)は寄せに行きにくい。
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トルスビー(白2)と吉田(白22)が遅れてディアス(赤10)に寄せる。この後、フリーでターンしたディアス(赤10)は吉田(白22)を抜き去り、数的有利の状況をつくる。
後半のポイント
ミランの 3 – 2 – 3 – 2
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後半のビルドアップは3-2-3-2のMM型。ディアス(10)がさらに深い位置に下がり、中央にスライドしたサレマーカーズ(56)を両サイドバック(2・19)が挟む。
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サンプドリアは4-4-2の3列編成。対するミランは3-2-3-2の4列編成。ミランはサンプドリアの2列目を2ラインで挟んでいる。
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前半のサンプドリアはクルニッチ(赤33)にはトルスビー(白2)が、トナーリ(赤8)にはエクダル(白6)がマンツーマンで付いていたが、後半はマークを受け渡す。左サイドバックの位置に降りるクルニッチ(赤33)にカンドレーヴァ(白87)が当たる。
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カンドレーヴァ(白87)がポジションを上げた事で、サンプドリアは4-3-3の状況。ここでディアス(赤10)がサンプドリアの2・6・23・87番のボックスの中央でボールを引き出す。さらにディアス(赤10)はサンプドリアのWボランチ(白2・白6)の門を通し、トップ下のサレマーカーズ(赤56)へボールを供給。パス&ゴーでトルスビー(白2)の前に出る。
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自陣ペナルティエリア前から2列を突破しゴール前に迫るミラン。サンプドリアの4-4-2を崩す事に成功する。
第1節を終えて
サンプドリアのサイドアタックの前に危ない場面も多かったが、最小得点を守りきったのは非常に大きい。攻撃では、精度の高い可変システムを駆使した崩しでサンプドリアを翻弄。フィニッシュまでのアイディアに課題は残るが、今後の期待が高まる開幕戦だった。
日本人選手評
サンプドリア吉田麻也(22)がフル出場。競り合いに強く、攻守に渡ってチームを牽引。後半はポジションを下げるディアス(ミラン10)の対応も修正。ディフェンスの要として存在感を見せた。
画像引用 : DAZN